GALERIE ANDO PAST EXHIBITIONS
今回はゴム、FRP、鉄、ピュータ、真鍮、樹脂など多種に渡る素材に挑戦した作品が見る角度によって多様な表情を見せ、大きな作品を天井から釣下げたり、小さな作品を磨りガラスを浮かした台の上に載せたりと、展示空間全体も瀟洒な作品となっていました。
感光性樹脂凸版による自家製活版印刷のテキストとフォトポリマーグラヴュールによる版画作品8点からなる新作詩画集の発表です。
作品イメージの多くはパリの風景です。またテキストはイメージに合わせて聖書からそれぞれ引用しております。詩画集のタイトルは「生まれるのに時があり」
MURAKAMI TOMOHARU 村上 友晴 展
村上氏の作品は、厚く塗られた黒い油絵具の放つ圧倒的な存在感と、そこに見られる透徹した精神性によって高く評価されてきました。また、素描も鉛筆と鉄筆で丹念に描かれており、静かな時間の流れを感じさせ、崇高な空気を漂わせています。名古屋市美術館の個展に合わせて1984〜2007年までの回顧展を開催致しました。
今回の個展は磁器と相対にあるシャモットのテクスチャーと黒にこだわり、黒釉薬の中にシャモットを入れ骨格になる形状を作り、銅版と組みあわせ焼成、究極の黒を作り白を感じる作品をつくる。
ステンシルの技法を用い、植物や動物の佇まいによって、みえない「何か」を喚起する絵画です。今回の個展では、シェーンベルグが創始した12音音楽にインスパイアされたという12点の小品と「三つの変奏」の3点、計15点を展示しました。