木漏れ日の明滅するかたちだけを抽出して、 矩形の中に配置すると、そのかたちには造形性が生じます。 かたちが結びつき、響き合えば、深い奥行が現われます。 それは実在しない原風景を思うときの、 漠とした広がりに似ていると思います。 画面サイズが小さくなるとミディアムの存在が大きくなるので、 今回はより積極的に画材の質を生かした構成を試みています。 岡田浩志